”笑顔で看護したい”
看護師要求の実現を目めざす静岡県連絡会(県看護連絡会)は、看護の日の12日、看護師増員と労働条件の改善を求めるナースウェーブ集会と繁華街パレードを静岡市葵区で行いました。
県と国が策定した「看護職員受需給見通し」では今年度末に至っても県内の看護師は861人不足する見通しです。一方、資格を持ちながら看護の仕事についてない人は県内に約1万6000人と言われています。
参加団体の医労連、自治労連、静厚労、民医連から111人が参加。白衣を着た看護師らは「笑顔でよい看護がしたいから、労働条件を改善してより働き続けられる職場へ!」の横断幕を先頭にパレード。「看護師を増やせ」「夜勤を減らせ」とプラカードを掲げ、元気よくコールしました。市民の注目を集め、携帯電話で写真を撮っている人もいました。
藤枝市で看護師をしている男性(27)は「看護師不足なのに、安倍政権がやろうとしているのは海外への自衛隊派遣。やるべきことが違う。わざわざ血を流しに行くようなことで仕事を増やさなくてもいい」と話します。浜松市で看護師をしている女性(48)は「患者さんのケアをすると事務仕事がたまり時間外労働になってしまうのがもどかしい。政治は看護師を増やす責任があるし、みんなの仕事が続くように指導してほしい」と語りました。
集会で堀田有朋子(ともこ)代表は、「県看護連絡会の昨年の調査で月平均8.5回の夜勤でした。これでは仕事が続けられないし、働く人は増やせません。しっかり看護したいと思っている私たちが声をあげて労働条件を改善させていこう」と訴えました。
県地域医療課医療人材室看護師確保班んじょ望月和久班長が講演しました。
(2015年5月15日 「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページより)