静岡県議会5月臨時会が20日に行われ、日本共産党の平賀高成議員が当選後初の県議会に臨みました。党県議は4年ぶり。知事が提出した議案と行政報告に、反対議論と質疑をしたのは平賀県議だけ。他党議員からはヤジが飛ぶなど、議会には緊張感が走りました。
平賀議員が反対したのは「監査委員の選任」と「外形標準課税の拡大に伴う県税賦課徴収条例の一部改正」です。監査委員の重要性を指摘し、1年交代の慣例化を改めるよう提起。外形標準課税を中小企業に適用すれば地域経済と雇用に悪影響を与えると批判しました。教育長の人事には賛成し、憲法と子どもの権利条約の立場に立って行政を行うことなどを訴えました。
質疑では、静岡空港を南海トラフ巨大地震における広域防災拠点としている問題を提起。東日本大震災の教訓は自然災害に「想定外」はなく、あらゆる事態を想定して防災計画を立てることだと強調し、巨大地震によって中部電力浜岡原発(御前崎市)で過酷事故が起おきた場合、静岡空港は30キロ圏内にあるが、どう対応するのか、ただしました。
県担当者は、大規模地震が起きた際にも静岡空港は活用可能と考えているが、万一、使用できない場合は、航空自衛隊浜松基地(浜松市)や愛鷹広域公園(沼津市)が変わりの施設になると答えました。
平賀議員の委員会所属は産業委員会になりました。
(2015年5月23日 「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページより)