日本共産党静岡県委員会は27日、静岡県に、ハワイでの墜落(18日)など重大事故をくりかえす米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイの東富士演習場(御殿場市、裾野市、小山町)での訓練の中止を求める要請を行いました。山村糸子県委員長と平賀高成県議が参加しました。
要請書ではオスプレイの安全性に懸念がある以上、今後とも飛行運用は容認できないと国に申し入れること、東富士演習場で来月3、4の両日に予定されている米軍のMV22の訓練中止を求めることを訴えました。
山村氏は、「戦争法案」の国会審議を通して国民には「海外で戦争する国」になることへの危機感が日に日に強まっていると指摘し、「東富士演習場使用協定立会人でもある県は、地元住民をはじめとした県民の不安を取り除き、安全・安心を守る自治体の役割を果たしてほしい」と語りました。
平賀氏は、「重大事故を繰り返すオスプレイに住民は危機感を持っている。日米両政府は『人道・災害救助』も訓練の口実とするが、ネパール大地震の救援中に民家の屋根を吹き飛ばすような気体で、災害救助にも不向きだ」と述べました。
応対した、くらし・環境部県民生活局の塚本高士局長は、「地元の不安は払拭(ふっしょく)できてないと感じている。地元の市町、地権者と連携し、国を通じて米軍に訴えていく。オスプレイはこれまでの輸送機とは全く違うもので、危険か危険でないかわからない。もっと情報開示してほしい」と話してほしい。
(2015年5月29日 「しんぶん赤旗」【政治・総合】のページより)