7月10日投票予定の参院選挙で野党共闘の成功と、日本共産党躍進をと5月29日、志位和夫委員長を迎えた演説会が静岡市駿河区で開かれました。会場となったグランシップの大ホールには1時間前から市民がつめかけ、志位氏が野党共闘に真剣に力を尽くしている日本共産党にかつてない期待が広がっている激動の情勢にふれ、「静岡から日本共産党の大躍進を」と訴えると、会場いっぱいの市民が熱い拍手と歓声で応えました。
たけだ良介比例予定候補と、改選2の激戦をたたかう鈴木ちか静岡選挙区予定候補が国会に駆け上がる決意を表明。大学生の法月友佑さん、自民党議員を経て日本共産党に入党した元菊川市議の横山隆一さん、県内の母親らがつくるグループ「Tea+α」の永島香さんが応援演説に立つなど、市民とともにたたかう選挙戦の熱気に包まれました。三上元湖西市長、鈴木敏夫川根本町長がメッセージを寄せました。
志位氏は、この日までに野党統一候補が全国32ある参院選1人区のうち31で実現したと報告。残る佐賀でも一両日中に合意が得られる見込みだとして、「すべての1人区で野党統一候補が実現します。すべてで必ず勝利したい」と決意を述べると、大きな拍手とともに「いいぞ」の声がかかりました。
志位氏は、安倍晋三首相による衆参同日選の観測が絶えず流れていることについて「民進党との間でも突っ込んだ協議を開始しています。ダブル選になれば一挙に連携態勢をつくることが必ずできます。衆参まとめて、自公と補完勢力を少数に追い込もう」と力強く呼びかけました。
さらに志位氏は、日本共産党の比例選挙での支持を広げに広げて、たけだ予定候補をはじめ9人の勝利を必ず勝ち取り、静岡選挙区では鈴木予定候補の勝利を必ずと訴え。▽憲法違反の安保法制=戦争法はきっぱり廃止する▽日本の政治に立憲主義を取り戻す▽安倍改憲は許さない―の三つの旗印を掲げてたたかう決意を表明しました。
暮らしと経済の問題で志位氏は、安倍首相が来年4月の消費税の10%への増税を2年半先送りする考えを示したのは「アベノミクスの破綻、消費税大増税
路線の破綻を示したものです」と指摘。安倍首相が世界経済について「リーマン・ショック前の状況に似ている」などと述べ、自らの失政の責任を「世界経済」に転嫁している無責任で厚顔無恥な姿勢を厳しく批判。安倍内閣の退陣を強く求め、「消費税10%への増税は、先送りでなくきっぱり断念せよ」と力を込めると、会場は拍手に包まれました。
その上で志位氏は、アベノミクスによる格差をただし、経済に民主主義を取り戻すため、税金の集め方、税金の使い方、働きかたを転換する党の経済改革を紹介しました。
原発問題や沖縄米軍基地問題など、どの分野でも行き詰まりと破綻が明白な安倍暴走政治と正面からたたかい、野党と市民の共同で政治を変える展望を示す党の値打ちを力強く語りました。
志位氏は、日本共産党の野党共闘の方針が現実の政治を動かしつつあるのは2013年の参院選と14年の衆院選で連続躍進をさせていただいたおかげだと述べ、「もっともっと共産党を大きくしていただくことが、野党と市民の共闘をもっと前進させる確かな力になります。力合わせ、未来ひらく日本共産党の躍進をどうか勝ち取らせてください」と訴えると、大きな拍手が起こりました。