「自民を抜いて、平和の守り手、子育て世代の代表を国会へ」ー。
静岡県内を駆け巡り訴える鈴木ちか候補(45)=新=に「頑張ろう」「やるぞ」と熱い声援が飛んでいます。(今村一路記者)
参院静岡選挙区(改選2)は、鈴木候補と自民現職、民進新人の事実上3人の争いです。「焦点は鈴木候補が自民に勝てるかどうか」(志位和夫委員長、5月29日)です。
公示日の6月22日、静岡市葵区青葉公園に小池書記局長をむかえた第一声には、「だれの子どももころさせない」と一人が一文字ずつ書いたゼッケンをつけた女性後援会員はじめ、近年最高の聴衆が集まり、元自民党市議が「戦争法廃止を掲げる日本共産党に期待したい」と応援演説をするなど、活気にあふれました。
「共産党に頑張ってもらわないと」と涙ながらに握手を求める女性や、「ブラック企業をなくして」と訴える27歳の男性、工事の手を止めて手を振る作業員など、鈴木候補への期待は日ごとに広がっています。
23日の焼津市での街頭宣伝。滝のような雨の中、ずぶぬれになりながら、鈴木候補は「娘を持つ母として戦争の道でなく平和で希望ある未来を目指します。戦争法廃止のため必ず国会へ送ってください」と気迫を込めました。
中部電力浜岡原発(御前崎市)廃炉問題も争点です。鈴木候補は「再稼働にひた走る安倍政権をやめさせる議席を必ず」と呼びかけます。
今回の選挙は、市民と手を結んだたたかいになっています。「ミナシズ」(みんなで選挙@静岡)のメンバーは鈴木事務所を訪れ、鈴木候補の予定をチェックし、ネット上で紹介。演説場所にも駆けつけ、激励しています。東部のママの会からは「ぜひ話をしに来て」と声がかかります。
復興政務官だった自民現職は、東日本大震災で17万4千人がいまだに不自由な避難生活を強いられているというのに、震災復興は「自民党だからできた」と宣伝。自民候補の応援に入った公明党の衆院議員は「共産党は自衛隊を違憲と言っている」などと叫んでいます。
共産党は「違憲の組織をつくったのは自民党。大規模災害が発生した場合、国民の命と安全を守るために自衛隊を活用するのは当たり前です。いま、立憲主義で問題になっているのは憲法違反の戦争法を強行したことです」と反論しています。
共産党の山村糸子県委員長は「立ち上がった市民と後援会員、支持者、読者のみなさんとともに比例850万票以上の獲得で共産党躍進の大きな波をつくり、その上に鈴木候補の魅力をのせ、新しい歴史を静岡から切り開こう」と呼びかけています。
(2016年7月3日号 「しんぶん赤旗 日曜版」)