長泉町議選(定数16)が9月12日告示(17日投票)されます。
日本共産党は、新人の福田あきら氏(62)が党議席の空白克服に挑みます。
選挙戦は5人はみだしの多数激戦の様相です。
日本共産党は4年前、新人の杉澤康秀氏が当選しましたが、半年余りで急死したため議席が途絶えてしまいました。町当局の提案に対し、反対討論する議員がいなくなり、チェック機能がない議会となっています。
町民の声を議会に届け、安倍政権の悪政の防波堤となる町政にさせるため、共産党の議席が必要だと強調しています。
党が行った町民アンケート(100通返信)では「町政に不満」が56%。国民健康保険税や介護保険料が高いと多くの人が回答。
「子育てしやすい町ということで住んでみたが、実際そうでもなかった」「長泉と言うとうらやましがられるが、まったく実感がわかない」という声が寄せられています。
同町は財政力指数が県下(35市町中)で1位(2016年度)です。
党と町民が力をあわせ、県に先駆けて子どもの医療費を中学卒業まで無料にするなど「子育てしやすい」「住みやすい」と評価されてきましたが、子育て支援策は近隣市町に追いつかれています。
福田候補は、特別支援学校の寄宿指導員として働いていた経験を生かし、子育て世代の応援、福祉施策の充実を訴えます。
財政調整基金=約49億円(16年度)の一部を活用すれば、▽高校卒業までの医療費の無料化 ▽保育料の軽減=2人目から無料に(現在は半額) ▽国保税の1人1万円引き下げ ▽介護保険料・利用料の負担軽減 ▽障がい者(児)福祉の充実─は実現できると政策を掲げています。
町の火葬場問題も、党議席があった13年の議会で「町内につくる」と提言を出していたのに、町長の意向で唐突に「裾野市と共同整備」を決定、議会も昨年末に追認してしまいました。福田候補は「計画を白紙に戻し、町民の意見を反映して進めるべきだ」と力説しています。