浜松市の「スズキの不正と補助金問題を正す市民の会」は24日、自動車メーカー・スズキが静岡県と浜松市に企業立地補助金約50億円を申請していることはおかしいと訴えるスタンディングアピールを初めてしました。
中区・市役所前には小雨の降る中、太田泰久共同代表ら9人が参加。横断幕を持って歩行者や主要道を通る車にアピール。信号待ちの車(助手席)からも「ビラをちょうだい。頑張って」などの反応がありました。「浜松市に補助金の支出をしないことを求める署名」も呼びかけました。
太田氏らは、市の補助金交付要綱では「コンプライアンス違反がないこと」となっていると説明。スズキは今年4月に「完成検査不正」で202万台のリコールを行うコンプライアンス違反などがあり、市は補助金を出すべきではなく、スズキも申請を取り下げるべきだと訴えました。
ビラを受け取った女性(85)は「厚生年金を50年以上もかけたのに、どんどん減らされて生活が大変。国の政策とはいえ、市民がこんなに苦しんでいることを市は考えてほしい」。署名した男性(68)は「コンプライアンス違反をやった企業に補助金を出すなんて、もってのほか」と語りました。
仕事休憩中の男性(51)は「スズキでもっているまちだから仕方ないと思う反面、いつまでも、なれあっていいのかとも思う」と述べていました。