日本共産党の小池晃書記局長は25日、国会内で記者会見し、高知県知事選について「市民と野党の共同候補の松本けんじ氏が11万1397票、得票率39・07%を獲得し、当選には至らなかったが、大善戦・大健闘した」として、「ご投票いただいた県民の皆さん、ご支援いただいたすべての皆さんに心から感謝を表明したい」と述べました。
小池氏は「立候補表明から、わずか1カ月余りの超短期決戦の中で大激戦に持ち込むことができたのは、市民と野党、保守のみなさんとの共同の力だった。今回の高知県知事選をめぐる共同の広がりは画期的なものだった」と強調。社会保障を立て直す国民会議の広田一衆院議員が選対本部長をつとめ、立憲民主党の武内則男衆院議員をはじめ、高知県内の5野党の代表が副本部長に座って共闘体制がつくられ、中村喜四郎衆院議員をはじめ、全国から元職を含め55人の国会議員が応援に駆け付けたことをあげ、「高知県知事選の取り組みは、今後の市民と野党の共闘の発展にとって大きな財産を生み出した」と述べました。
そのうえで、小池氏は高知県知事選でのたたかいが衆院選に与える影響について問われ、「極めて重要な影響を与えると思う」と強調。衆院大阪12区補選、参院選などで、日本共産党が擁立した候補が野党統一候補になるというたたかいが一歩一歩積み上げられてきたこともあげ、「(高知県知事選が)その一つの到達点になったのではないか」と指摘。また、松本氏が20代の50%を超える支持を集めている点について問われると、小池氏は、松本氏が若者向けの政策にも力を入れて訴えてきたとして、「若い世代での支持の広がりは、大変希望の持てる数字だ」と述べました。