日本共産党の穀田恵二国対委員長は7日、自民党の森山裕国対委員長に、6日に志位和夫委員長が発表した声明「トランプ政権の無法な軍事力行使を非難し、外交的解決の道に立ち戻ることを求める」を手渡し、声明の内容を政府に伝達するように求めました。森山氏は「事態の重大性については政府に伝える」と応じました。
穀田氏は会談で、トランプ米大統領の指示によるイラク国内でのイラン要人の殺害という事態にふれ、「国連憲章と国際法に違反した暴挙という重大な事態であり、緊張が激化して破滅的戦争に至る危険をどうしても避ける必要がある」と強調。「本来、中東に対して平和の立場をもっていた日本が果たすべき役割がある。自衛隊の中東派兵は論外だ」と批判しました。
穀田氏は、トランプ大統領による軍事力行使という新たな事態をうけ、直ちに国会で審議することを要請しました。森山氏が17日の衆院安全保障、参院外交防衛両委員会での審議と述べたことに対し、穀田氏は「すでに予定されている審議は自衛隊の中東派兵についてのものであり、これとは別に、新たな重大事態について、国会で直ちに議論すべきだ」と重ねて要請しました。
さらに、「国際的にも日本国内においてもきわめて重大な問題ととらえ、首相と各党党首の会談も含め、議論の場を設けるべきだ」と求めました。