激烈さを強める京都市長選(2月2日投開票)は26日、ラストサンデーを迎え、「つなぐ京都2020」の弁護士、福山和人候補(58)=日本共産党・れいわ新選組推薦、新社会党府本部・緑の党府本部支持=が終日、市内を駆け回りました。「つなぐ京都2020」で共同する市民や団体・各党は、「何としても勝たせよう」と、駆け付けた多数のボランティアとともに、シールアンケートを呼びかける宣伝や電話かけに奮闘しました。
夕方、三条河原町の「市民大街宣」には、福山候補の訴えに、買い物客らが次つぎに足を止め、人垣ができました。
福山候補は「市民の暮らしを必死のパッチで応援する」と語り、中学卒業までの子どもの医療費無料化や、返さなくていい給付制奨学金の創設、国保料の子どもの均等割の免除など「くらし応援すぐやるパッケージ」を力説しました。
立命館大学の学生は「学費は年110万円以上で、下宿の負担も重い。バイトでくたくたで授業も休みがちになった。より広く給付制の奨学金ができれば学びたい人が学べる環境がつくれる」と訴え。
保育士の女性(32)は、定員以上の子どもの受け入れや不十分な保育士の配置基準を告発し「保育施設や保育士を増やし、一人ひとりを大事にする保育にしてほしい」と要望しました。
福山候補は「奨学金は貧困ビジネスだ。世代間の奨学金返済の連鎖を断ち切りたい」と強調。保育士の待遇改善を図る「プール制」の復活、非正規の保育士の正規化などを掲げ「これで14億円かかるが、市予算の0・2%弱だ。何千億円かかるリニアよりも、よほどささやかな要求だ。そういう市政につくりかえたい」と述べ、大きな拍手が起こりました。
日本共産党の倉林明子副委員長・参院議員、穀田恵二国対委員長・衆院議員、井上哲士参院議員、精神科医の香山リカさん、上原公子・元国立市長、市民連合呼びかけ人の山口二郎法政大学教授らが応援に駆け付けました。