現職死去に伴う衆院静岡4区補選がきょう14日告示されます(26日投票)。野党統一候補の田中けん氏(42)=無所属=を何としても勝利させようと12日、日本共産党の穀田恵二衆院議員らが静岡入りし街頭演説しました。
静岡市清水区のJR草薙駅前では田中氏、穀田氏、国民民主党の後藤祐一衆院議員、市民連合しずおかの小長谷保事務局長が訴えました。
田中氏は、銀行員時代に中小企業を支援する一方、中小企業を淘汰(とうた)する国の政策に矛盾を感じたことが政治を考える原点だったと強調。「野党統一候補という器はできた。それに、みなさん一人ひとりの政治への怒りをこめる選挙だ」と訴えました。
後藤氏は「安倍政権の新型コロナ対策に審判をくだす補選になる。野党は具体的な対策を打ち出している。安倍政権の対策はダメという声を田中候補に」と力を込めました。
穀田氏は、「中小企業を支援する仕事をしてきた田中氏は弱者に心を寄せることができる人物だ」と述べ、「新型コロナ対策で野党はそろって全国民への一律支援を提案している」と強調。「国民の命と健康を守り抜くには、弱者に寄り添う田中さんの勝利がどうしても必要だ」と語りました。
共産党は、12日に畑野君枝衆院議員、山添拓参院議員、13日に赤嶺政賢衆院議員が応援に駆けつけ、島津幸広前衆院議員は両日とも「田中候補の勝利を」と駆けめぐりました。
補選は自民新人との事実上の一騎打ちになる見通しです。