政府・与党などが検察庁法改定案の国会審議入りを強行したことに対し、ツイッター上で空前の規模の抗議が広がっています。検察の人事に内閣が露骨に介入できる仕組みを許していいのか―。俳優や漫画家らも次々に声を上げる中、ハッシュタグ「#検察庁法改正案に抗議します」のツイートが、投稿数の多い「トレンド」1位に上昇。10日夕には、400万件を超えました。
ハッシュタグを付けて投稿したのは、俳優の浅野忠信さん、城田優さん、秋元才加さん、タレントの大久保佳代子さん、演出家の宮本亞門さん、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさん、漫画「ガラスの仮面」作者の美内すずえさんら。小泉今日子さんが代表を務める会社アカウントの投稿もありました。
俳優の井浦新さんは同日朝、「もうこれ以上、保身のために都合良く法律も政治もねじ曲げないで下さい。この国を壊さないで下さい」とツイート。7万を超える「いいね」が寄せられています。
問題の発端は、官邸に近いとされる黒川弘務東京高検検事長を、検察トップの検事総長に据えようと、安倍内閣が同氏の定年延長を閣議決定したことによるもの。従来の政府の法解釈すらねじ曲げるやり方に厳しい批判が相次ぐと、安倍内閣は定年を引き上げ、政府の判断で検察幹部が特別に要職にとどまれるようにする法改定によって無法を押し通そうとしています。
著名人から続々と声が上がっていることに、ネット上では「勇気をもらえる」など連帯が広がっています。