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核爆発実験再開を議論 米紙報道 米政権 結論出ず

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米紙ワシントン・ポスト(電子版)は22日、匿名の複数のトランプ米政権高官の話として、米国が1992年以来実施していない核爆発実験を再開するかどうか、政権内で議論したと報じました。反対論があって結論は出なかったとしているものの、核兵器使用も辞さない同政権の危険な思惑を裏付けるものといえます。

 同紙によると、今月15日に開かれた国家安全保障関係の機関の高官らの会議で、出席者が「ロシアと中国は低出力の核実験を実施している」と指摘。両国との核軍縮交渉を行う上で、「米国が『すぐに実験』できることを示せれば優位に立てる」との議論となりました。

 実験再開については、核兵器を維持・管理する国家核安全保障局(NNSA)から「真剣な不同意」が示されたといいます。

 実験を再開するかどうか、会議で結論は出なかったものの、高官の一人は「今も続く話し合い」だと述べています。

 こうした議論について、米シンクタンク「軍備管理協会」のダリル・キンボール会長は同紙に「他の核保有国へ後に続くよう招くもの」と指摘。「前例のない核軍拡競争の号砲となるかもしれない」と警告しました。

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