日本共産党の志位和夫委員長は19日、国会内で、全教の小畑雅子委員長ら執行部のメンバーと懇談し、再開した学校現場の課題に耳を傾け、子どもたちの学びと心のケア、新型コロナウイルス感染症対策としても急務となっている少人数学級について語り合いました。畑野君枝衆院議員と吉良よし子参院議員らが参加しました。
志位氏は10日の衆院予算委員会で、子どもの実態から出発した柔軟な教育や少人数学級などを提起し、安倍晋三首相も無理のない教育や少人数学級の検討に言及したことを紹介し、「第一歩ですが、皆さんからのお力もいただいて一定の足がかりは得ることができました」と報告。「ここから先は、ぜひ少人数学級実現の国民運動にとりくみたいという決意です」と述べました。
小畑委員長は、夢のある質問の内容だと強く感じたと話し、「私たちも世論と運動でそれを実現していくような取り組みをすすめていきたい」と述べました。
全教の参加者からは、学校が全面再開となり子どもたちが友人との再会を喜ぶ一方で、新たな生活基準や長時間授業に深刻なストレスを抱えている実態や、教員も授業だけでなく検温や消毒などに追われている状況がこもごも語られました。分散登校時に20人学級を体験した教員から「子どもの声が聞けた」との声があがるなど、教育の現場でも「ここに本当の姿があったのか」という受け止めが広がっているとの報告もありました。
志位氏は「少人数学級はコロナ下で急務になっています。第2波を考えても、いま手を打たないと間に合いません。第2次補正予算には10兆円の予備費がありますが、1兆円で教員を10万人増やして20人程度の学級を実現する、そういう緊急の国民運動が求められていると思います」と語りました。小畑氏も「いまの課題として教員をすぐ増やし、それを少人数学級につなげていきたい」と述べました。