【ベルリン=桑野白馬】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんら、気候変動対策を求める若者の運動「未来のための金曜日」の活動家が20日、ドイツの首都ベルリンを訪れメルケル首相と会談しました。
会談は90分にわたり行われました。メディアの報道によると、メルケル氏は、欧州連合(EU)として2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにするために指導力を発揮していくと説明しました。一方、グレタさんはメルケル氏に、より緊急の取り組みを求めました。
グレタさんは会談終了後の記者会見で「環境政策をステップアップさせるリーダーが必要だ。快適な場所から抜け出し、私たちの前にある未来を考え長期的な視野を持つ勇気を持ってほしい」と訴えました。
ドイツ政府によると、両者は地球温暖化問題への対処に関し、先進国が特別に責任を負っていることで一致。地球温暖化対策の国際的枠組みである「パリ協定」の合意を確実に実施することが基礎になるとしています。