憲法大行動 田村副委員長が訴え
3日に国会正門前で行われた「平和といのちと人権を!11・3憲法大行動」(主催・総がかり行動実行委員会など)では、各野党を代表して日本共産党の田村智子副委員長、立憲民主党の近藤昭一衆院議員、社民党の福島瑞穂党首がスピーチしました。
田村氏は、総選挙での野党共闘を振り返り、「今、私たちに『不断の努力』が求められている。この努力を断ち切ったり、後退させたりすれば、喜ぶのは強権政治を推し進めてきた勢力、改憲を狙う勢力だ」と強調しました。
総選挙後に、自民、公明、維新が改憲をあおっていることを告発。改憲勢力が口実にする教育無償化や環境権について、「必要なのは憲法をどうするかという議論ではなく、教育無償化に向けて現実政治をどう動かすかということであり、問われているのは、石炭火力発電所建設や原発新造計画など、目の前の環境破壊をどう止めるかだ」と訴えました。
その上で、改憲勢力が狙う本丸は憲法9条だと指摘し、「私たちは、『安保法制=戦争法を絶対許さない、一日も早く廃止を』との思いを原点に市民と野党の共闘をこの6年、前に進める努力をしてきた」と力を込めました。
台湾海峡での米中の武力衝突が懸念されるもとで、「このアジアで武力衝突、戦争をおこさないためにどうするのか。まさに市民と野党の共闘の原点にたった議論と運動が求められている」と強調。「戦争をおこしてはいけないという思いで、市民と野党の共闘が始まった。日本国憲法が花開く新しい時代を切り開くために私たち日本共産党も頑張りぬく」と表明しました。
立憲民主党の近藤氏は「いま、あらゆることで憲法がないがしろにされている。憲法の精神を生かすことこそ、われわれ政治の役割だ」と訴えました。
社民党の福島氏は、「憲法改悪の動きと、今日からまた、とことんたたかおう。『戦争はしない』『基本的人権は重要』。そのことを一人ひとりが胸に刻み、広げていこう」と呼びかけました。